Wednesday, July 12, 2006

株式公開

株式公開(かぶしきこうかい)とは、自社の株式を証券市場(株式市場)において売買可能にすること。

IPO(Initial Public Offering)とも呼ばれ、特に、東京などの証券取引所への株式公開は上場(じょうじょう)という。
新規に株式を公開する場合、通常は公募増資(新株の発行)や売出し(既存株主による保有株売却)が公開と同時に行われる。






以下特に注記のない場合、日本での制度・事情について述べる。
公開のメリットとデメリット株式の公開により、会社(企業)は証券市場における機動的な資金調達が可能になり、株主にとっては投下資本の回収が容易になるなどの利点がある。また、企業にとっては、知名度や相対的な信用度のアップが図れ、事業の展開の円滑化や、優秀な人材の確保がしやすくなる。市場の厳しい評価にさらされ、投資家への説明責任を求められることから事業の改革を通じた競争力の強化や環境問題などへの積極的な取り組みにつながるといったメリットもある。


反面、会社の株式価値の評価を投資家に委ねることになることから、これにより会社価値の下落を招いたり、それまで会社に関係ない人間であっても資金さえあれば株式を取得できることから、会社にとって望ましくない人間(例えば、法律で外国人の出資比率が一定以下に制限されている業種の企業で、外国人株主の保有比率が増えて法律に抵触する恐れがある場合)が資本参加する事態、また現経営陣にとって友好的でない株主による買収、いわゆる敵対的買収を招来するなどのリスクもある。